5月5日の子どもの日にまたしても、大地震が発生しました。石川県能登地方でマグニチュード6.5最大震度6強を観測する非常に強い地震が発生しました。能登半島の先端の珠洲市で発生したこの地震によって死者も発生し、がけ崩れや道路の陥没や建物の被害が多数発生しました。被害に遭われた方々には、お見舞いを申し上げます。気象庁の会見では、能登半島では群発地震が発生しており、その中のひとつとして今回の地震が発生したというものでした。2020年からこの地域では、震度1以上の地震が300回以上発生していました。これは、地下深くから上昇してきた水(流体)が影響していると考えられています。プレートが沈み込む際に海水を巻き込み、それが地下深くで染み出し、地表に向かって上昇してくる地下水があり、これが今回の群発地震を誘発しているというのが今回の地震のメカニズムのようです。一方で、国の地震調査研究推進本部が公表している確率論的地震動予測地図では、能登地方で今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は、0~0.1%という極めて低い確率の予測地域でした。下図にその抜粋を載せましたが、能登半島は黄色で非常に低い確率の予測でした。前回も記載しましたが、いかに地震の発生予測が難しいかが改めて分かるとともに、日本に暮らす以上は地震はどこでも起こりうるということを改めて認識しました。みなさんも、安心な場所はないと教訓にして頂きたいと思います。
確率論的地震活動予測地図:確率の分布
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