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eigyo17

御嶽山噴火

更新日:10月5日




2014年9月27日、長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山(標高3,067m)が噴火し、火口付近にいた登山者58名が死亡し、5名の方が行方不明となる戦後最悪の火山災害が発生しました。御嶽山は『御嶽神社』に代表される山岳信仰が盛んな山で、日本百名山の一つです。3,000mを超える標高にもかかわらず、比較的難易度が低いために家族連れの登山客が多く人気が高い山でした。噴火が発生した時刻は午前11時52分で山頂付近で昼食を取ろうと多くの登山客でにぎわっていました。そこに大量の噴石や火山灰が襲い掛かり、多くの犠牲者が発生してしまいました。

みなさんは、噴石や火山灰の違いについてご存じでしょうか?

火山の火口から放出される噴出物は、その大きさによって呼び方が変わります。火山灰は直径2mmより小さいもの、火山レキは直径2mm~6mm、火山岩塊は直径6mmより大きいものと分類されます。一般に広く使われる噴石とは、人に当たるとけがをする危険のあるサイズ以上の噴出物をさし、おおむね、こぶし大以上の噴出物を指します。

御嶽山の噴火で亡くなられた犠牲者の死因の多くは、後頭部や背中に噴石等により致命傷を負ったことによるものでした。火口周辺約1km圏内では、直径数㎝~60㎝の大きさの噴石が、時速350~720㎞の速さで雨のように降り注いだとみられます。中には1m3~軽トラックほどの大きさの噴石も報告されており、犠牲者が挟まれた形で発見された例もあったようです。

こんなに大きな噴石が降ってきて、避難小屋もなければ、ひとたまりもありません。日本には活火山が111あります。そのどれもが、噴火の危険をはらんでいます。御嶽山も噴火前には、実は火山性地震が50回以上発生していたようです。しかしながら、噴火警戒レベルはレベル1のままで、ほとんどの登山者は、危険を察知されていませんでした。みなさんも登山される際は、警戒レベルのほかに火山性地震の回数などを調べてみられてはいかがでしょうか。


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